この記事では、Bitcoin Ordinals界隈で有名なチームであるTracシステムズの全容についてまとめています。Tracシステムズは、有名なBRC-20トークン「Trac」を世に送り出したチーム。
TracSystemsから、さまざまなプロジェクトがロンチされており、かつ日本語の情報が少ないため、この記事ではわかりやすくまとめています。
これからTracSystemsのエコシステムに対して投資を考えている人に向けてもおすすめの記事です。ぜひ最後までお読みください。
Trac Systemsの全容
TracSystemsはドイツのブロックチェーン開発企業です。そのTracSystemsではビットコインチェーン、Ordinals Protocol上でのDefiプロジェクト「TAP(タップ)」を進めています。
以下の表がTracsystemsの全容が非常に理解しやすい図です。
Trac Systemsは、左側の枝分かれである、ビットコインチェーン上のプロトコルであるOrdinalsプロトコルでの開発としてTAPプロトコルをメインに開発を現在行なっています。
Trac Systemsのミッション
Trac Systemsのミッション=ビットコインチェーンの開発目的は、以下です。
TracはOrdinalsメタプロトコルの分散型トラッキングを可能にすることを目指しています。現在、メタプロトコルの既存のトラッカーは非常に中央集権的であり、これはBitcoinのような暗号通貨の分散性に反しています。Tracは、これを解決するために分散型ネットワークを提供し、誰でもそれに接続し、利用し、収益を得ることができるようにしています。
Tracsystems WebPage
TAP protocolとは
ビットコインチェーンには、さまざまなプロトコルが存在していて、TracSystemsが開発している「TAP」もビットコインチェーンプロトコルの内の1つです。
プロトコル名 | 概要 |
---|---|
Bitcoin Core (BTC) | オリジナルかつ最も一般的なBitcoinプロトコル。Proof of Work(PoW)アルゴリズムを使用し、分散型のブロックチェーンを構築。マイナーが新しいブロックを採掘することでトランザクションが確定。 |
Bitcoin Cash (BCH) | ビットコインのフォークで、ブロックサイズを拡大することでスケーラビリティを向上させようとするプロジェクト。ブロックサイズを8MBに拡大し、後にさらなる拡大が行われました。 |
Bitcoin SV (BSV) | Bitcoin Cashのフォークで、大きなブロックサイズを支持することを目指しています。ビットコインの初期のバージョンにより近いプロトコルを追求しています。 |
Litecoin (LTC) | ビットコインのソースコードをベースにしたプロトコルで、Scryptアルゴリズムを使用。ブロック生成時間が速く、低い手数料が特徴。 |
Bitcoin Gold (BTG) | ビットコインのGPUマイニングを促進するためのプロジェクト。Equihashアルゴリズムを使用し、ASICマイニングに対抗しています。 |
Liquid Network | ビットコインのサイドチェーンとして機能するプロトコル。ビットコインの高いセキュリティを維持しながら、高速かつプライベートなトランザクションを可能にします。 |
TAP | TAP は OrdFi の機能を強化し、ビットコインの価値を安全にロックできるようにするプロトコルです。イーサリアムのDeFiと同様に、TAP はビットコインにDeFiを可能とさせます。 |
TAPトークンとは
TAPトークンは、TAPプロトコル上に存在しているトークンです。BRC-20と同様にユーザが自由にトークンを発行することができます。トークンのミント方法としては、以下です。
- すでに同じ名前のTAPトークンがミントされていないかチェックする
https://legacy.trac.network/tap.html - TAPトークンを作成する
TAPトークンを作成するためのコードはTAPのGithubに記載の以下コードをコピーし、UnisatやOrdinals Walletで直接インスクライブします。
https://github.com/BennyTheDev/tap-protocol-specs - TAPトークンをミントする
手順2と同じく、TAPトークンを発行するコードをインスクライブします。
すでにセカンダリーとしてマーケットでTAPトークンは売買されており、2024年1月現在では、Ordinals Wallet上でのみ売買することができます。(https://ordinalswallet.com/search/tap%20$)
TAPトークン例
「$GIB」はTAPプロトコル上に初めて実装されたガバナンスユーティリティがあるTAPトークンです。https://twitter.com/Gib_Btc
そのほかに以下のようなTracSystems関連トークンがあります。
まとめ
現在開発段階ではありますが、すでにTAPトークンは高額で取引されています。まだエコシステム上にはユーザが多くはありませんが、ビットコンチェーン上で今大注目のOrdinalsの実用化に向けてTracシステムズは革新的なプロジェクトTAPを進めています。
今後TAPの市場規模はどんどん拡大すると言えるでしょう。
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